測量って何?
何のためにするの?
測量は距離と角度、そこから面積を求めたりします。
測量がないと建物や道路の工事ができません。
- 測量って何を測るの?
- 測量士ってどんな資格?
測量とは
測量とは地図や工事・建築の図面を作るために欠かせない作業です。距離や角度を測って土地の境界線を決めたり、面積を計算したり、土地の所有権を法的に定義することにも使われます。日本では測量法という法律もあり、測量士や測量士補という資格を持った人でないと国や地方公共団体が実施する測量作業を行うことができません。ちなみに日本で最初に行われた本格的な測量は伊能忠敬が日本地図を作成するために行ったものです。工事現場などでよく見る黄色や緑の機械はトータルステーションというものでこれをのぞいて距離と角度を測っています。
測量の種類
一言で『測量』と言ってもたくさんの種類があります。代表的なもの簡単に説明すると
- 三角測量:三角形の形を利用した測量
- トラバース測量:距離と方位角(北を基準にして何度の向きにあるか)から点の位置を求める測量
- 平板測量:平板測器という機械を用いて行う。実際に測った距離と角度をその場で紙に書いていく測量
- GNSS測量:人工衛星からの電波を利用して行う測量(かっこいい)
- 水準測量:高さ(2点間の高さや標高)を測る測量
などが挙げられます。どれも三角関数などの数学の知識とある程度の器用さが求められますが、作業に慣れてしまえばスイスイできました。
ちなみに私は高専で測量の実習を行いました。
外でする作業より室内で結果をまとめる方が難しかったですね。
測量の仕事をするには
測量の仕事をするには測量士または、測量士補という資格が必要です。測量士や測量士補の試験を受験し合格すると登録できます。例年、受験申し込みが1月ごろで試験が5月ごろ行われているようです。試験を合格し、免許登録をすることで測量士や測量士補を名乗ることができます。ちなみに高専や大学での測量に関する単位を習得すると測量士補登録ができます。測量士補登録後、一定期間の実務経験を積めば測量士登録をすることができます。
ちなみにとたんは高専卒業後、測量士補登録をしましたよ。
測量の仕事とは
測量の仕事がなければ道路を作ることや橋をかけることはできません。また、あなたの身近な仕事で言えば、自分の土地や住居の境界線を調べることもあります。土地の境界を決めることで不動産の取引を安全に行ったり、住居や土地と言った財産を明確にしたりと、測量に関係する仕事は非常に公共性が高く、人々の生活を守る仕事だと言えます。
測量の仕事まとめ
測量は、距離と長さを測って土地の境界線や面積を計算する仕事です。試験を受けることで測量士や測量士補の資格がもらえますが、高専や大学の土木系の学科で測量学の単位を取得して測量士補として登録することもできます。また、街中で黄色や緑の機械をのぞいている人たちは測量をしている人たちです。土木工事にとって大切な仕事をしている人たちなので、街中で見かけたらそっと応援してあげてください。