苦労は買ってでもしろって言われてるけどほんとなのかな?
社会に出るとよく聞く言葉→『苦労は買ってでもしろ』
これって本当なんでしょうか?
今から、1冊の本を紹介するので一緒に考えてみましょう。
この記事をおすすめする人
- 仕事で早く成果を出したくて悩んでいる
- 仕事のやり方に悩んでいる
- 努力の方向性がわからない
目次
最短で成果をあげるために必要なものはスマートカット
今日、紹介する本はこちらです。
(残念ながら、アマゾン・楽天等でも中古しか売っていないので入手することが難しいと思います。)
この本は、【最短で成果をあげるために必要な9つのポイント】が書いてあります。
- 成功の階段をハックする
- メンターとともにトレーニングする
- 迅速なフィードバックで最適化する
- プラットフォームを活用する
- スーパーコネクターを見つけ、自らもスーパーコネクターとなる
- 成功の連鎖を作る
- シンプルを極める
- 10倍思考を実践する
今日は、この本をギュッとまとめて3つのポイントでご紹介します。
最短で成果を上げている有名人の共通点
3つのポイントを見るまえに、世の中で成功している人は長い時間をかけて成功してきたのでしょうか?
比較的、短い時間で億万長者になった人がたくさんいます。
- マイケル・デル(Dell創業者):14年
- ビル・ゲイツ(Microsoft創業者):12年
- ジェリー・ヤン/デイビット・ファロイ(ヤフー創業者):4年
- ピエール・オミダイア(eBay創始者):2年
このように、たった数年で成功しています。
何十年も努力して成功の道を登っていくのではなく、ひょいひょいっと成功の梯子を登っていった感じですね。
最短で成果を上げるために必要なことをみていきましょう。
最短で成果をあげるために①近道を探す
単なる近道では失敗します。では、どんな近道なのか。
この本によると、
『本来時間を取られるべきでないところは賢く回避して、大事なところだけ頑張ろう』
そういうことです。これがスマートカット
単なる近道=ショートカットではなく、
最低限の労力と集中力だけで目的を達成しようということですね。
成功するためのハシゴを見つける
この本では、爪楊枝をテレビと交換するゲームをした大学生の話が紹介されています。
ルールは簡単。地域にある家をひとつずつ周り、交換してもらうこと。
えっ?そんなこと無理だよ。そう思うかもしれません。
しかし、これではどうでしょう。
爪楊枝よりいいもの or 爪楊枝より大きなもの
これに交換してもらう。これをずっと繰り返す。
そうです。一気に交換するのではなく、少しずつ大きく高価なものに交換していく。
そのうち、爪楊枝はガムに変わり、ボールペンになり、読み終わった雑誌に変わる。
そうしていくうちに限定Tシャツに変わる。
そうすると、それが欲しい人が現れますね。
そうなると爪楊枝を交換に行っていた人はいつの間にか交換をお願いされる側になります。
これはどういうことかというと、
大きな問題を小さな問題の積み重ねに置き換えている
これです。
どれだけ大きな問題も小さな問題の積み重ねに変換しましょう。
少し、気持ちが楽になりませんか?
ちなみに、人はハードルが低いと感じると積極的に関わろうとする性質があります。
これは心理学的に『小さな成功』と言われるそうです。
カール・ウェイク博士は1984年に学術誌『American Psychologist』で次のように述べています。
小さな成功はそれ自体はそれほど重要でないように見える。
しかし、小さくても重要な仕事で成功を積み重ねていくと、支持者を増やすとともに敵対者を遠ざけ、その後の提案に対する抵抗を抑え込むパターンが見えてくる
1984 American Psychologist
つまり、小さな成功を達成すると、次の小さな成功を呼び込む方向に動き出すということです。
仕事でもそうです。小さな成功を積み上げていきましょう。
- 納期に仕事が間に合った
- 社内プレゼンが褒められた
- 苦手な人に挨拶ができた
こんな感じでしょうか。他にもたくさんあります。
あなたにとって『小さな成功』を積み上げていきましょう。
そうすれば、その成功が次の成功を呼び込んでくれますよ。
ひとつのことにとらわれない
先ほど書いた爪楊枝をテレビに交換することからもうひとつ学べます。
それは、爪楊枝をペンやガム、Tシャツなど他のものに変えたことです。
えっ?普通やん、って思いますよね。言いたいことはこれです。
単なる物々交換ではなく、品物の種類を変えていった
難しいものが来たら、それを交換してくれる人を探す。
粘って頑張るのではなく、次々に変えてくれる人を探し続けた。
つまり、難しい階段は別の方法で登ることも大事である。
これです。軸足の切り替え。これが大事です。
ちなみに、大きな企業もこのように軸足の切り替えで成功した企業はたくさんあります。
- Apple:元々はパソコンメーカー、携帯電話市場にiPhoneを投入
- 任天堂:元々は花札メーカー、タクシーの配車業務を経てゲーム業界に参入
簡単にあきらめているという感じにも見られますが、
自分の強みを活かすために軸足を変える
これも大事です。このブログもそうです。
初めはパワポやワードのお役立ち情報を発信していましたが、今では土木のことを中心にしています。
さらには、自分の読書好きからこの本の紹介にまで軸足が変わっています。
軸足を変えることは悪いことではありません。
『いける』と思ったら勇気を持って変えてみましょう。
感想をくれる人はとっても大切
自分の作った資料を人に見てもらうって、とっても緊張しますよね。
その気持ちわかります。
でも、成功するためには感想をもらうことが最短です。
その感想を全て受けれるのではなく、役立つ部分だけ抽出して受け止めましょう。
これ大事です。必要以上に真に受けることはありません。
ダメなところだけ改善していきましょう。これが最短です。
つまりは、100%で持っていくのではなく、初めから60%くらいで持っていき感想をもらう
修正を前提に資料作成をしましょう。そうすると厳しい感想をもらってもガッカリしません。
最短で成果をあげるために②テコを使ってラクにする
世の中には『テコでも動かない』という言葉があります。
このテコというのは、重たいものを運ぶために使う道具のことです。
仕事の世界でも、このテコを使ってラクしようということです。
仕事の世界でのテコってなんでしょうか?
答えを先に書きます。
- 無駄な努力をしない
- 運が味方にできる
- 与える人になる
詳しくみていきましょう。
無駄な努力はしない
アインシュタインはこう言いました。
狂気とは、同じことを繰り返し行い、違う結果を期待すること
アインシュタイン
会社って、同じことを繰り返してるのに違う結果を期待していることありませんか?
言い換えるとこうです。
大した対策もせず、失敗を繰り返している。
まさに、アインシュタインの言う狂気です。
無駄な努力をしないためには、使えるものはなんでも使いましょう。
なんでもっていうのは、次のことです。
- 仕事のできる後輩
- ちょっと権限を持ってる先輩
- 話しやすい上司
- 会社の福利厚生
- 会社の備品
- 会社のお金 などなど
仕事は、自分ひとりでやるととてもしんどいものですが、
いろんなモノ(人)を使うと簡単にできたりします。
自分ができないことは、いろんな人にお願いしましょう。
これが1つ目のテコです。人にお願いすることは悪いことではありません。
そうすると
- 仕事のできる後輩:僕のことを頼ってくれてる。がんばります!先輩!!
- ちょっと権限を持った先輩:俺のこと頼ってくれてる。かわいいやつだ。
- 話しやすい上司:あいつ、やる気あるな。次の大きな仕事を任せてみよう
こういう評価になります。(やり過ぎなければ。)
会社の福利厚生や備品、お金などもどんどん活用していきましょう。
最短で仕事をしていくとこういうものも気にせず使えるようになっていきます。
まさに、成功が成功を呼ぶ状態になります。
テコを使うとラクですよ。
運が味方になる
『運が味方した』という言葉があります。
でも、この本では、『運は味方にできる』と書いてあります。
仕事では運もテコになります。
では、どうやって運を味方にするのでしょうか?
ポイントはこちらです。
タイミングよく、絶好の位置に居合わせる
なんか、会社の中で『あいつなんであんなタイミングよくできるの?』
っていう人いませんか?
つまり、こうです。
運がいい人は、いつも観察している
タイミングを待っているのではなく、自ら探しにいく。
これが大事です。
いつ、その時がきてもいいようにいろんなところに足を突っ込んでおくのも大事です。
運もテコにしましょう。
与える人になる
与える人になるメリットがこちらです。
信用を勝ち取る
いわゆる、『ギバー』です。
こちらの本が有名ですね。
しかし、『ギバー』にも成功する『ギバー』の条件はこちらです。
この『Give and take』の著者はこう言って言います。
与える側になると言っても、とてつもない犠牲を払うだけではない。助け船を出す、相談に乗る、口添えをする、人と人とを合わせるなど、誰かのために一肌脱ぐ程度のことでいい
アダム・グラント
この通り、全てを捧げるのではなく、次のことを実行しましょう。
- 助け船を出す
- 相談に乗る
- 口添えをする
- 人と人とを合わせる
例えば、後輩を初めての社外会議に連れて行った時に、他社の人に紹介する。
誰かと誰かを引き合わせるのは簡単ですよね。
でも、注意する必要があります。
自分の成功のためだけにやっているのなら、必ず行き詰まる
このことは胸に刻んでおきましょう。
最短で成果をあげるために③勢いを使う
あなたは小さい時、吊り輪で遊んだことがありますか?
1つ目の輪を片手で持って、体を大きく揺らして次の吊り輪を掴む。
これをリズムよくつなげていかなければ、次の吊り輪を掴むことが難しくなります。
成果も同じようにリズムよくつなげていくことが必要です。
リズムよくつなげていくためには次のことが必要です。
シンプルを極める
シンプルに考えることが一番大切です。
いいものがたくさんあると、かえって厄介なこともある
このことを覚えておきましょう。
会社の中では、昔のやり方・しがらみを断ち切ることも必要です。
成功になかなかたどり着けない原因の1つは『ノー』と言えないことかもしれませんよ。
いろいろなしがらみや昔のやり方を捨てて、シンプルに考えてみましょう。
アップルの創業者:スティーブ・ジョブスのクローゼットは、シンプルでしたよ。
黒のタートルネックとリーバイス501のジーンズ
これが何十着もあったようです。
あなたはここまでする必要はないと思いますが、できるだけシンプル化していきましょう。
先ほどの見出し:無駄な努力はしないにもつながりますが、シンプル is ベスト
これを覚えておきましょう。
10倍いいものを考えてみる
あなたは、次のどちらの方が簡単だと思いますか?
- 10%改善する
- 10倍いいものを作る
10%の方が簡単に見えますが、実は、10倍の方が簡単です。
昔の移動手段は馬でした。
早く移動するためには『早い馬』と『体力のある馬』を掛け合わせてサラブレットを作る必要がありますね。
(こっちが10%の改善)
しかし、もっと早く移動するには限界があります。
移動する手段が『馬』であるという常識を打ち破ったから『車』があります。
『馬』→『車』これが10倍いいものです。
あなたの勤めている会社でも、常識やしきたりを捨てると10倍いいものになる仕事ありませんか?
例えば、会議の効率化なんかどうでしょう?
- 10%改善:事前に資料を提出して当日は質問だけにする
- 10倍いいもの:会議をやめて、資料をサーバーで共有する。余った時間をカイゼン活動に使う
こんな感じでしょうか?
会社でこういうことをやると煙たがられますが、ひとりずつ協力者を増やして仲間を増やせば可能です。
『会社員の当たり前』をやめてみるのも10倍いいものになります。
最短で成果を上げるために必要なものはスマートカット:まとめ
この本のまとめです。
- 近道を探す
- テコを使ってラクにする
- 勢いを使う
この本の全てをお伝えしたかったのですが、中古しか出回っていないのがとても残念です。
最短で成果を上げるために必要な知識が余すところなく書いてありますので中古品でも読む価値は大いにあります。
あなたも、仕事の中に『スマートカット』を取り入れてみてはいかがでしょうか?
この本の中で紹介されているこちらもおすすめです。
最短で成果を出すためのサラリーマン必須の知識をお伝えしました。
冒頭でお話しした『苦労は買ってでもしろ』
これは嘘です。
これからの時代は『できるだけ苦労とストレスを避けて成果を上げよう』
仕事の中で意識してみてください。
きっと最短で成果を生み出すあなたがそこにいます。