実験とかするけど、どうやって結果をまとめたらいいの?
会社や学校でも実験を行うと必ずついてくるのが『報告書(レポート)』ですよね。
でも、
- そもそも、『どうやって』まとめたらいいか分からない
- 数値をまとめたものの、どんな考察を書いたらいいか分からない
- なんとなくグラフを作っている
こういう方、多くないですか?
私もなんとなくグラフを書いてそれっぽいコトを書いてました・・・
こういった疑問を私が参考にした書籍と実体験を交えながらお応えします。
- 実験レポートの書き方がわかる
- 正しいグラフの選び方がわかる
- 考察って何かがわかる
こちらが、私が普段参考にしている書籍です!
目次
実験レポートの書き方4ステップ
実験をして得られた『数値』はそのままだと『ただの数値』です。
これを『結果』に変えましょう!
私なりに、実験の『結果』には次の3つがあると思います。
- 『誰かにお願いするため』の結果
- 『仮定を証明するため』の結果
- 『特性を把握するため』の結果
どの『結果』も目的は『誰かに何かを説明』するものです。
説明するためには、わかりやすくて見やすい『結果』にしないといけないですね。
以上のことを踏まえて、実験結果のまとめ方を見ていきましょう。
実験レポートの書き方①得られた数値から『あえて誰でもわかる事実』を書く
一番大事なことは、実験をして得られたことに『嘘』をつかないことです。
実験結果に嘘をつくことは、技術者として一番してはいけないことですね。
また、得られた数値から読み取れる情報を誰でもわかるような言葉に書き換えてみましょう。
例えば、実験をして次のような数値を得られたとします。
ここから、誰でもわかるようなコトを書くとすると次のように書けます。
- 新製品は、従来品に比べて7日までの強度が低くなった。
- 新製品は、養生日数が14日以降は従来品よりも強度が高くなった
- 新製品は、28日強度が従来品の2倍以上に高くなった。
ここで大事なのは、主語と高い(低い)の比較です。
3番みたいにどれくらいが入るともっといいですね。
実験レポートの書き方②書いた事実から原因を考えてみる
さっき書いた事実から原因を考えてみましょう。
例えば、
- 新製品には従来品よりCaイオンを30%多く配合したので、カルシウムシリケート水和物が多く発生したと考えられる
- 新製品は従来品よりも粉末度を高くしたから化学反応が促進されたと考えられる
このように、『・・・ので、・・・と考えられる』という形で書くと書きやすいですよ。
実験レポートの書き方③事実と原因を合わせる
先ほど書いた事実と原因を組み合わせて自分の言いたいコトを書いてみましょう。
強度が大きく向上したことを説明したければ、こんな感じです。
- 新製品はCaイオンを30%多く配合したので、従来品よりも28日強度が大幅に向上した
- 新製品は粉末度を高くしたので従来品よりも化学反応がより促進され強度が大幅に向上した
このように、原因と結果を組み合わせると説得力のある文章になりますね。
逆のパターンもありだと思います。
- 従来品よりも新製品の方が7日強度が低くなった。このことから、現場で新製品を混合する工事では、従来品に比べて流動性が確保しやすく施工性の向上ができると考えられる。
原因に触れずに、さらっとメリットを押し出すこともできると思います。
このように、得られた結果と原因の関係を考えるのはとても重要なことがわかります。
こちらの本は、『テレビを見せると子供の学力は低下するのか』や『メタボ検診を受けていれば長生きできるのか』など身近なテーマを基にデータの見方をわかりやすく教えてくれるのでとっても勉強になります!
実験レポートの書き方④見やすいデータを作る
実験結果が文章で書けたら、次はそれを説明する見やすいデータを作りましょう。
表に書いてもピンとこない数値も、
様々なグラフにしてみるとかっこいいデータになります。
今回は、得られた実験結果から次のことを説明したいとします。
- 新製品の固化剤を使うと従来品に比べて、初期強度が低いので施工性がよくなる。
一方、長期強度は大幅に向上できる。
この内容を説明するのに棒グラフを使ってみましょう。
7日までは強度が低く、14日以降の強度が高くなっていることが
簡単にわかりますね。
このグラフと先ほどの説明したいことを組み合わせると、より説得力のある『結果まとめ』になります。
さらに、その結果になった原因を組み合わせると次のような結果のまとめにできます。
このように結果をまとめることができます。
みやすい資料作りにはみやすい表とデータが欠かせません。
こちらの書籍がとーってもおすすめです!
資料作りにおすすめの本はこちら
見やすい表・わかりやすいグラフ・グラフの使い分け、資料作りをスピードアップするテクニックなどが見開き1ページでまとめてあり、とても参考になります!
実験レポートの書き方【まとめ】
実験レポートを書くためには次の3つが必要です。
- 数値から事実を書く
- 事実の原因を考える
- 説明したいことをグラフにしてみる
簡単3ステップで実験レポートが書けます!
この簡単な3ステップであなたも簡単に実験レポートを書くことができます。
実験結果をまとめるだけでなく、表の作り方・グラフの作り方・色の決め方など資料作りの参考になるので、こちらの書籍は本当におすすめです!
以上、土木技術者のとたん(@act_ik)でした。
ぜひ、ツイッターのフォローお願いします!