自分は文系なんですけど高専って向いてますか?
やっぱり数学が得意じゃないと難しいですよね?
高専は文系でも大丈夫です。
明石高専を卒業した僕が『文系でも高専に向いているのか』を解説します。
この記事の内容
目次
高専は文系の人が入学しても大丈夫です
あなたは自分のことが文系だと思いますか?
なぜ、文系だと思いますか?
- 数学・理科のテストで点数が取れないから
- 国語の方が成績がいいから
- なんとなく・・・
当てはまる理由がありましたか?
そもそも理系と文系って・・・
僕は個人的に、中学生のうちから『理系』や『文系』だと決めつけて将来の選択肢を減らしてしまうのは良くないと思います。
中学生のうちから『美術』や『音楽』が好きで将来その仕事がしたいならば、どちらかといえば『文系』でしょう。この場合は普通高校に行って芸術系の大学に進学することをオススメします。
『理系』と『文系』は便利な区分ですが、それに固執して将来の選択肢を減らしてしまうのはもったいない。
高専は自分で勉強が頑張れる人が卒業できる学校です
高専はとても自由な学校です。
- 髪の色はどんな色でもOK
- 私服で登校できる
- 授業は出席して成績さえ取ればOK
高専の成績の付け方は(ほとんどが)テストの点数100%。ちなみに赤点は60点。
乱暴な言い方をすれば、授業にちゃんと出席して年間4回あるテストで平均60点以上あればOKです。
お気づきだと思いますが、自分で勉強を頑張れない人は留年していきます。
詳しくは『高専とは頭のいい人がいく学校ではない』で詳しく解説していますが、高専は自分で勉強を頑張れる人が卒業できる学校です。
確かに高専は数学と理科の成績が重視されます
高専の入学のページには次のようにあります。(明石高専から引用)
選抜方針は以下のとおりです。
・推薦選抜
中学校等を卒業見込みの者で、学業・人物とも優秀であることにより在籍する中学校等の長の推薦を受け、本校での修学に必要な総合的な学力を有し、そのうち特に理数系科目および英語が得意であり、さまざまな実験や実習に周囲と協働して主体的に取り組む意欲のある人を選抜します。
・学力選抜
中学校等を卒業(見込み含む)した者で、本校での修学に必要な総合的な学力を有し、そのうち特に数学および英語が得意である人を選抜します。
明石高専 都市システム工学科 3つのポリシー http://www.akashi.ac.jp/civil/policy.html
数学と理科が得意である人が選抜される=理系と考えるのはもったいない
確かに理科と数学の成績が要求されますが、必ずしも『理系』であることは求められていません。
ちなみに、数学が苦手だなぁと思っている人にはこちらの『数学ガールシリーズ』がオススメです。
数学をどう学べばいいのかが書いてあります。
ちなみに、ほとんどの高専生は国語が苦手です
僕の体感ですが、ほとんどの高専生は国語が苦手です。(僕もそうでした。)
国語という科目もそうですが、特に文章を書く能力は低い気がします。
論文を書くとき、発表資料を作るとき、社会に出てから・・・
僕は文章を書く能力の無さにがっかりしました。
その点、いわゆる『文系』の人は文章を書く能力が高いと思うので普通の高専生よりも一歩リードしていますね。
高専の勉強についていけるか不安なら
文系だと思い込んでいるあなたが高専に入学した後、勉強についていけるか不安ならこの記事をブックマークしておいてください。
>>高専の勉強についていけないなら【過去問を使おう】
そもそも、高専の勉強について行くのは『理系』や『文系』に関係なく大変です。
高専の勉強にどうしてもついていけないなら、定期テストの過去問で勉強しましょう。
ちなみに、高専時代の成績って卒業後はあんまり関係ないです。なので卒業したもん勝ちです。
詳しくはこちらの『高専生の転職は不利ではない【半年で転職した実体験から語る】』で解説していますが、企業は『高専生=優秀』と考えているので在籍中の順位や成績はあんまり気にしません。
高専は自分で勉強を頑張れるなら文系でも大丈夫です
高専は自分で勉強を頑張れる人が卒業できる学校です。
僕なりに『自分で勉強を頑張れる』とはこういう人だと思います。
- ちゃんと授業に出てノートを取れる
- 授業で居眠りしない
- 授業でわからないところがあれば先生に聞きにいける
- テスト前はバイトをせずにしっかり勉強する
これって当たり前ですが、高専の自由を履き違えている高専生はこれが守れません。
自分で勉強を頑張れるなら高専に入学して自分の夢を叶えるチャンスはあります。
高専の入学試験対策には赤本がオススメです
高専の入試対策には赤本がオススメです。
詳しくはこちらの『高専過去問の解説は赤本が1番いい【赤本+αで高専合格を目指そう】』で解説していますが僕も使ってました。
赤本は5年分の過去問が収録されています。
解説が丁寧に書いてあって省略が少ないのと、予想問題もあるので入試対策に1番使えます。
あと、なぜかは知りませんが、『来年はこんな問題が出そうだ。』っていうページもあります。
高専の受験にはデメリットがありません
ちなみに、高専の入試は私立の専願入試のあとくらいです。
つまり、高専推薦→高専学力→私立受験→公立推薦→公立学力→私立学力のルートで受験できます。
受けておいて、もし落ちても公立高校を受験できます。
高専を受験するデメリットなんてありません。
もし、受験したい気持ちがあるならチャレンジすべきだと思います。