高専って頭いいの?
結局、どんな学校なの?なに学ぶの?
高専生の頭がいいと言われる理由は次の3つ
高専って特殊な学校で、本当はどんな学校か知ってる人が少ないんですよね。『頭いいね。』と言われる理由について、明石高専を卒業した僕が解説します。
目次
高専が頭がいいと言われる理由を解説
冒頭でも書いた通り、一般的に頭がいいと言われる理由を分解すると次の3つになります。
1つずつ解説します。
高専が頭いいと言われる理由①偏差値60を超えているから
高専って受験時の偏差値で言うと60を超えています。(じゅけラボ参照)
偏差値60っていうと、上位16%の成績。
頭がいいと言われる1つの理由がこれです。
高専が頭いいと言われる理由②留年は当たり前『超』実力主義
1年生から当たり前に留年します。実際に、高専の留年率は、全体の3.7%。(一方で全日制高校は0.2%)
単純に、20倍くらい留年しています。
それくらい厳しい成績の付け方をされるので、卒業できた人は頭がいいと言われます。
高専の成績の付け方は厳しい
高専での成績は年4回行われるテストの点数でほぼ決まります。
どれだけ真面目に授業を聞いていても、どれだけ真面目にノートを取っても、どれだけ真面目に発表してもテストで点数が取れなければ意味がありません。
(つまり、これに生き残らないといけないのが高専生)
高専が頭いいと言われる理由③実習を多くこなしているから、技術者として即戦力
高専では、5年間を通して、実習とレポートを繰り返します。普通の大学生の倍以上の実験や研究経験があります。
5年間高専で学んだ卒業生の6割が製造業や情報通信産業、建設業などに就職する。「即戦力として十分な技術を持ち、若いため企業の文化に染まりやすい」「頭でっかちの大学卒業生より、手足を動かし、考え、分からないところは質問に来る高専卒業生の方が仕事を覚えるのが早い」――。毎年高専卒業生を受け入れている企業関係者は行動し、考え、結論を得る高専卒業生を信頼する。
大学編入学など進学した学生に対しても、修士卒なら高専、大学、大学院で4~6年間の研究活動を経験してから企業に就職することになる。「普通に大学受験した学生に比べて倍以上の研究経験があり、深い専門知識を持っている」企業の評価は至って高い。
本当はすごい「高等専門学校」 即戦力の技術者として信頼集める卒業生
僕自身も、毎週のように授業で実験をして、レポートを提出する日々を過ごしていました。企業に就職してからも、高専在学中と同じように実験も報告書もこなしています。
高専生は頭がいい理由の本質:専門知識+技術
ここまでの内容をまとめると、以下の通り。
高専が頭いいと言われる本質は、『深い専門知識』だけでなく、『手を動かす』技術を持っているからです。
高専とは専門的で実践的な教育の学校
高専って、社会に出て、即戦力を育てるための学校です。
高等専門学校では、学んだことを応用する能力を身につけるために、理論だけではなく実験・実習に重点が置かれています。更に卒業研究を通して、創造性をもった技術者の育成を目指しています。
文部科学省 高等専門学校(高専)について
『学んだ知識を、実際に使う』ことを5年間繰り返す学校なので、即戦力が育成されます。
自分で学習するような教育を受けるから『頭いい』ように見える
本質は、これです。
高専って1年生(つまり、15歳)から自分で学習するように教育されます。
高専生は天才ではない
天才ではありません。どちらかといえば『努力家』です。
なんでも自分で勉強したり、自分で聞いたりして、行動するから『頭いい』ように見えます。
まとめ:高専が頭いいと言われる理由は3つ
高専が頭いいと言われる理由は次の3つ。
高専生は天才ではなく、努力家というわけでした。
よくも悪くも、自分で努力しないと卒業できないような環境で過ごすので、やるしかないですよね。
今日はここまで。