この記事では、土木施工管理技士の受験資格について、解説します。
一般的に知られているのは、『学歴+実務経験』ですよね。
この記事では、以下のことを中心に解説します。
土木施工管理技士の受験資格でわかりにくい上記の3つを中心に見ていきましょう。
また、受験資格の誤解でいわゆる『不正受験』してしまわないように参考にしていただけると幸いです。
土木施工管理技士の受験資格
土木施工管理技士の受験資格でよく出てくる用語については以下の記事で解説しています。
合わせてみるとより、わかりやすいと思います。
2級土木施工管理技士の場合
2級土木施工管理技士は『1次試験+2次試験』で構成されています。
1次試験
1次試験の受験資格は、『試験年度の末尾における年齢が17歳以上』です。
つまり、学歴に関係なく中卒でも受験可能です。
2次試験
2次試験の受験資格は最終学歴と卒業学科によって異なります。
学歴 | 指定学科 | 指定学科以外 |
---|---|---|
大卒 | 1年以上 | 1年6ヶ月以上 |
短大・高専卒 | 2年以上 | 3年以上 |
高卒等 | 3年以上 | 4年6ヶ月以上 |
その他 | 8年以上 | ー |
注意点としては、卒業後の年数ではなく、実際に工事に携わった期間です。
例えば、以下の場合を考えると
この場合は、4ヶ月+2ヶ月で6ヶ月の実務経験となります。
実際に工事に携わった期間を積み上げて書いていきましょう。
1級土木施工管理技士の場合
1級土木施工管理技士の場合も『1次試験+2次試験』で構成されています。
1次試験
- 1年以上の指導監督的実務経験がある+学歴別の実務経験
- 高等学校卒・中等教育卒・専修学校の専門課程卒(5年以上の実務経験のあと、専任の監理技術者の指導を2年以上受けた)
- 専任の主任技術者の実務経験が1年以上ある
- 2級合格者
いきなり1級も可能です
- ~ 3. の要件さえ満たしていれば、1級土木施工管理技士の1次試験までは受験可能です。
(しかし、こちらの要件を満たす前に、2級を受験して合格を目指す方がラクな気がします・・・。)
ここで、『指導的実務経験』『専任の主任技術者の実務経験』『専任の監理技術者の指導を2年以上受けた』については以下の記事で解説していますので、興味のある方は参考にしてください。
2次試験
2次試験の受験資格は2パターンあります。
2級合格した人
受験資格 | 学歴 | 実務経験 | |
---|---|---|---|
指定学科 | 指定学科以外 | ||
合格後3年以上 | 合格後1年以上の指導監督的実務経験+専任の監理技術者による指導を2年以上(つまり3年以上) | ||
合格後5年以上 | 5年以上 | ||
合格後5年未満の人 | 高卒・中卒・専修の専門課程卒 | 卒業後9年以上 | 卒業後10年6ヶ月以上 |
その他 | 14年以上 | |
2級合格した人のうち専任の主任技術者として1年以上の経験がある人
受験資格 | 学歴 | 実務経験 | |
---|---|---|---|
指定学科 | 指定学科以外 | ||
合格後3年以上 | 1年以上の専任の主任技術者を含む3年以上の実務経験 | ||
合格後3年未満 | 短大・高専・専門学校『専門士』卒業 | 卒業後7年以上 | |
高校・中卒・専修学校の専門課程卒業 | 卒業後7年以上 | 卒業後8年6ヶ月以上 | |
その他 | 12年以上 |
これらのどのパターンに当てはまるのかを自分の工事経験を基に当てはめてみましょう。
まとめ
土木施工管理技士の受験資格について解説しました。
難しく思う受験資格も以下のことさえ確認しておけばOKです。
受験資格がある人もない人も、受験を考えているなら早いうちから受験対策をしておきましょう。
試験対策の期間が長ければ長いほど、合格に向けてたくさん準備をすることができるからです。
詳しい対策の方法は以下の記事で解説しています。
また、不正受験しないように気をつけるべきことは以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。