1級土木施工管理技士の2次試験対策方法【2次試験の対策は経験記述から始めよう】

1級土木施工管理技士の2次試験対策方法【2次試験の対策は経験記述から始めよう】

2023年8月22日

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この記事では、1級土木施工管理技士の2次試験対策方法について解説します。

  • 経験記述は全てのテーマについて準備して第3者の添削を受ける
  • 最低でも5年分の過去問を周回して基礎知識を浅く広く習得する

合格率は30%ほどで合格の難易度が高いと思われがちですが、正しい試験対策をすることで合格は可能です。

1級土木施工管理技士の2次試験の試験問題と配点から試験対策の優先順位と方法を解説します。

1級土木施工管理技士の2次試験対策方法

2級土木施工管理技士の2次試験対策方法

1級土木施工管理技士の2次試験の対策方法を理解するために、2次試験の内容について簡単に知っておきましょう。

受験資格

2次試験の受験資格は2パターンあります。

  • 1級土木施工管理技士の第1次検定合格者のうち、以下の表に当てはまる実務経験を持つ人
  • 技術士を持ってる人

2級合格した人

受験資格 学歴 実務経験
指定学科 指定学科以外
合格後3年以上 合格後1年以上の指導監督的実務経験+専任の監理技術者による指導を2年以上(つまり3年以上)
合格後5年以上 5年以上
合格後5年未満の人 高卒・中卒・専修の専門課程卒 卒業後9年以上 卒業後10年6ヶ月以上
その他 14年以上 

2級合格した人のうち専任の主任技術者として1年以上の経験がある人

受験資格学歴実務経験
指定学科指定学科以外
合格後3年以上1年以上の専任の主任技術者を含む3年以上の実務経験
合格後3年未満短大・高専・専門学校『専門士』卒業卒業後7年以上
高校・中卒・専修学校の専門課程卒業卒業後7年以上卒業後8年6ヶ月以上
その他12年以上

これらのどのパターンに当てはまるのかを自分の工事経験を基に当てはめてみましょう。

詳しくは以下の記事で解説しています。

試験問題の内容(出題範囲と解答方法)

試験問題の内容(出題範囲と解答方法)

第1次試験は、午前(A)と午後(B)に分かれています。

  • 午前(A):全61問中、30問を解答
  • 午後(B):全て解答

第2次試験は、経験記述は必ず解答、以降は選択問題

項目問題数解答数解答方法試験時間
第1次試験 A施工管理法1512マークシート2時間30分
専門的な土木工学3410マークシート
法規・安全12マークシート
第1次試験B施工管理の専門的な事項2020マークシート2時間45分
施工管理(応用能力)1515マークシート
第2次試験経験記述記述式2時間45分
安全・品質管理など記述式
コンクリート・土工など記述式
建設副産物・安全・土工など記述式

2次試験は記述式や穴埋め、計算で回答します。

特に経験記述は、自分の施工管理経験について『採点者に伝わる』文章で回答しなければなりません。

2次試験の配点

2級土木施工管理技士と同様に2次試験の配点は明らかになっていません。

ですが、試験問題に以下のように記載されています。

問題1〜5は必須問題です。

問題1で

①設問1の解答が無記載又は記述もれがある場合、

②設問2の解答が無記載又は設問で求められている内容以外の記述の場合、 どちらの場合にも問題2以降は採点の対象となりません

1級土木施工管理技士 2次試験より

少し大袈裟に言うと、経験記述がちゃんと書けてないと以降は採点しませんよ。と言うことです。

1級土木施工管理技士の2次試験の対策方法

1級土木施工管理技士の2次試験の対策方法

2級土木施工管理技士の2次試験対策の具体的な方法について解説します。

経験記述の対策から始める

2次試験は経験記述から対策しましょう。

経験記述で○をもらえるかどうかが合格に最も影響するからです。

経験記述は全てのパターン用意しておこう

経験記述は毎年テーマが異なります。

直近の数年間は安全管理と品質管理が出題されていますが、いつ他のテーマが出るかわかりません。

安全管理と品質管理を準備してきたのに、環境管理が出題された。

なんてことになったら試験会場でパニックですね。

ですので、経験記述は全てのパターン用意して万全の対策をしておきましょう。

ちなみに、経験記述の書き方は以下の記事で解説しています。

自分で書いた経験記述は添削してもらおう

経験記述が書けたら添削してもらいましょう。

なぜなら、経験記述は『採点者に伝わるか?設問に沿った解答をしているか?』が大切だからです。

つまり、自分で完璧に書けたと思っていても、第3者から見たときに伝わらなければ意味がありません。

『こうやって書いてるけど、具体的にはどこの工事でなんの機械使って、どうしたの?』

自分は経験していてその現場の状況を理解しているかもしれません。

しかし、文章を読んだ相手にはイメージが伝わってなかった・・・。ことが試験当日に起こるかもしれません。

なので、経験記述は必ず添削を受けましょう

経験記述の具体的な対策方法は以下の記事で解説していますので、参考にしてください。

最低でも5年分の過去問を周回する

経験記述の対策が終われば、最低でも5年分の過去問を周回しましょう。

なぜなら、過去問を解くことが1番効率がいいからです。

具体的な問題を1問見て見ましょう。

コンクリート打込み後に発生する,次のひび割れの発生原因と施工現場における防止対策をそれぞれ1つずつ解答欄に記述しなさい。

ただし,材料に関するものは除く

・初期段階に発生する沈みひび割れ

・マスコンクリートの温度ひび割れ

(一財)全国建設研修センター 1級土木施工管理技士 令和2年分 実地試験問題より

答えるなら、こうですかね。

  • 初期段階に発生する沈みひび割れ
    (原因)施工時にコンクリートの打ち込み速度が速い場合や、打ち込み高さが大きいから
    (対策)回し打ち、十分に締固めをするなどして沈下量を抑える
  • マスコンクリートの音頭ひび割れ
    (原因)コンクリート内部と表面部の温度差で表面部に引っ張り応力が生じるから
    (対策)断熱材で保温して温度差、温度降下速度を低減する。パイプクーリングなどで温度上昇を抑える

この問題を見て分かる通り、『丸暗記』は難しいですよね。

ですが、例年、コンクリートについての問題が出題されています。

全く同じ問題は出題されにくいですが、似たような問題は出題されます。

5年分くらいの過去問を何度も周回して、基礎知識を押さえていくことで、似たような問題に対応できるようになります。

なので、基礎知識を広く浅く理解するために最低でも5年分くらいの過去問を周回しましょう。

通信教育を利用するとラクに対策できる

ここまで、2次試験の対策方法を見てきましたが、通信教育を利用することでラクに試験対策をすることができます。

なぜなら、過去問集も、参考集も、経験記述の添削も1つのパッケージになっているからですね。

さらには、勉強のわからないところや試験前の不安も相談できます。

1つ1つ自分に合う過去問や参考書を調べたり、会社の先輩や上司に経験記述を添削してもらうのってめんどくさいですよね。

それだったら、一括で通信教育に任せてしまいましょう。

安いものだと2万円台から利用できるサービスがありますので、通信教育の利用も検討して見ましょう。

詳しくは以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

1級土木施工管理技士の2次試験対策方法【2次試験の対策は経験記述から始めよう】のまとめ

この記事では1級土木施工管理技士の2次試験対策について解説しました。

2次試験の対策は経験記述から始めて、過去問を周回することが重要です。

重要ポイントのまとめ
  • 経験記述は必ず第3者に添削してもらう
  • 過去問の丸暗記はムリ。過去問は周回して基礎知識を抑える

一方で、時間がなかったり先輩や上司に経験記述の添削をお願いしにくい人もいると思います。

そんな人は通信教育を利用とうまく試験対策できると思います。

まずは、自分に合う勉強方法を見つけるところから始めて見ましょう。